貯金。
それは人類にとって永遠のテーマ。
貨幣文化の誕生とともに、いや、農耕文化が芽生えた頃より、いやいや、狩猟文化がまだ盛んだった時代から食糧の貯蓄は人類にとっての希望であり生きるか死ぬかの明暗を分ける行動でもありました(知らんけど
ところが、現実に貯金へと取り組もうとするのはなかなかハードルが高いもの。
貯金を学ぶための本はどれも退屈ハードルが高く、漫画でわかると銘打った本も現実は文章パートが半分以上で裏切られた気分になり、漫画単体として面白くないとか「とりあえず漫画にしとけば売れるでしょ」感丸出しじゃないかと人間不信心が折れてしまいそうになります。
もっと面白くカンタンに貯金について学べる本があれば……。
あります。
家計とか貯金とか学びたい方にとって有名な横山光昭先生の著作は数多くありますが、ここまで面白いものは他にはないでしょう。
なんと言ってもつぼゆりです。
この本のスゴイところは多くありますが、
- 全編漫画(文字パートは各章の終わり1ページのみ)
- 漫画そのものとして(ギャグ漫画として)面白い
- 子育て中の家族でなく独身のアラサー女性が主人公
- 家計のとか幻想のツールではなく普通に「できそう」なコツ満載
- オタクネタが満載
という、貯金本としてはまさに別格の存在。
もうつぼゆりの時点で面白い。
独身で一人暮らしのオタクアラサー女性の主人公(つぼゆり)が貯金の妖精(横山先生)を捕まえと出会い貯金について教えてもらおうとしたら最初にダサいベリベリ財布を渡されるところから話が始まります(支払いは任せろー
その後、財布の見直し、お金の使い方、予算の管理、日々の節約方法、片付け、最後には投資まで、普通の投資本と同程度の範囲を全編笑いっぱなし(個人の感想)で学ぶことができます。
(反面、つぼゆりさんの煽ってくる作風が苦手な方、オタク文化に馴染めない方、もっと深い話を知りたい方には向かないかもしれません)
「楽して貯金」はまさしく夢であり単なる幻想に過ぎませんが、「楽して貯金について学べる」夢のような本は現実に存在しました。
貯金はしたいけど難しい本や話には興味がない方、趣味にバリバリお金を使いたいけど将来の漠然とした不安にも対処しないといけない気がする方、頑張って貯めたお金で本当に欲しいものを購入する幸せを感じてみたい方、貯金とかどうでもいいけど面白い漫画を読んでみたい方、その他色々な方にオススメの一冊です。
夏休みの読書感想文には向かないかもしれませんが、お暇なときのお供にぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
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