『Hikikomori Songs』とかいう名盤

Hikikomori Songs 趣味

【5/30追記】

一般販売盤が発売しました!

予想通り新曲が追加されていますので、コミケ盤が入手できなかった方も、もう持っている方も、こちらをどうぞ。

 


 

今回は完全に趣味の話。

書きたいことだけ書いたから気が向くひとは読んで、という記事です。

しかも長い。

このタイトルを掲げるブログとしてはスルーできないので書きます。

 

 

唐突に始まるオタク系要素

 

あけましておめでとうございます。

オタク系終活行政書士の はぎわら です。

 

……オタク系と名乗る割には大してオタク要素もないこのブログ。

「漫画とかアニメとかちょー好きー! オタクってやつかも?」

「え、マジで? 好きな作品は?(もしかしてこっち側の人かな?ドキドキ)」

「ワン○ースちょーいいよねー!」

「あ、うん(あーまあそうですよね漫画アニメ見るからこっち側とは限らないですよね)」

というアレな流れになっていそうで怖い頃合いです。

あるいは、どうせオタクって言っておけば目立つから言ってるだけでしょ?的な。

 

今回はオタク系寄りの話題で行くことにします。

 

 

年末年始は引きこもり日和?

 

別に普段から引きこもりがちでなくとも、ついつい家にこもりがちになってしまうのが年末年始。

しかし私の年末は違いました。

 

コミックマーケット93に行ってきました。

 

目的はこちら。

 

Hikikomori Songs

 

Satsubatsu Kidsの『Hikikomori Songs』。

 

自称麻枝信者として逃すことは許されないアイテムです。

(ここでの“信者”は“熱狂的なファン”程度の意味合いであり、決して怪しげなアレとかではありません。一般の方も読んでいるかもしれないので念のため)

 

Hikikomori Songs

 

C93限定盤にはライナーノーツがつくというので、どうせ後で一般販売されると思いつつも行ってきました!

あとで完全盤として1曲くらい追加されて一般販売されるかもしれないリスクをとりつつ!

 

前置きがだいぶ長くなりましたが、今回の記事はつまるところこれの紹介&感想です。

 

 

Satsubatsu Kids

 

Satsubatsu Kidsとは、

 

ゲームクリエイター 麻枝准 とシンガーソングライター ひょん の2人が組んだユニット。

 

それぞれの人物についての説明はここでは省きますが、麻枝准がいなければ今の自分はいなかった、とだけ言っておきましょう。

(調べるのも面倒という人向けに言えば、麻枝准(まえだ じゅん)とは『AIR』とか『CLANNAD』とか『Angel Beats!』とか『Charlotte』とかをメインで作ったシナリオライター・作詞作曲家、と言えば分かりやすいかもしれない。ただしかの有名な「鳥の詩」は作詞こそ麻枝准だが作曲は折戸伸治、最近アニメ化してた『Rewrite』は麻枝はなんかQC(クオリティーコントロール、品質管理)だかと音楽(実質1曲)で参加した程度だったはずなので信者や本人の地雷を踏まないように気をつけよう。折戸さん作曲のボーカル曲なら智アフの「Light colors」が好きだし、『Rewrite』の「旅」系は無限ループ余裕なくらい好きなのだが)

 

本来であればギターボーカルとして麻枝准本人がCDデビューをしたかったところ、2017年に大病(突発性拡張型心筋症)を患い生死の境を彷徨った結果、無事一命はとりとめたものの心肺機能の大幅な低下などからこれを断念。

以前より自身で歌うべく温めていた楽曲などを、某BOCの某藤原氏麻枝と声質が似ていることから依頼したシンガーソングライターのひょんをボーカルに招き発表。

こうして結成されたユニットが“Satsubatsu Kids”なのです。

 

 

『Hikikomori Songs』紹介

 

さっそく試聴をしつつどうぞ。

 

Satsubatsu Kidsのファーストアルバム(というか初音源)が、今回私が買い求めた『Hikikomori Songs』です。

全ての作詞作曲は麻枝准が、全ての編曲と歌唱はひょんが、それぞれ担当。

挿絵は『CLANNAD』のオフィシャルコミック等で有名なみさき樹里先生。

ジャケットのオリジナルマスコットは「さつばつむり」。

キャッチコピーは、

 

一生懸命演(や)るから、誰か聴いて。

 

これまでの麻枝作品といえば、なんといっても感動路線。

最近ではバンドサウンドも増えてきましたが、これらには大きな共通点があります。

それは、「より多くのユーザーに受ける作品を作らなければならない」という想い。

クリエイターである以前にサラリーマンとして会社の売上に貢献しなければいけない。

自分の作りたい作品を作っても売れない、それよりももっと売れる作品を、いわば多くのユーザーが期待し受け入れられる作品を作らなければいけない。

「麻枝といえば泣きゲー」と言われるなら、みんなが感動する作品を。

だからといってあんまり分かりにくい曲を作っても受けが悪いから、もっと分かりやすいキャッチーな曲を。

 

ただし待つのはどちらも批判です。

感動路線で行けば、「またこの手の感動か」。

キャッチー路線で行けば、「こんなの麻枝じゃない」。

渾身のギャグを放つも、「センスが古い」。

作りたいように作れば、「この結末はないわ」。

あげく麻枝自身の過去作、あるいは他のクリエイターと比較されてしまいます。

 

批判と比較の日々の中でクリエイター麻枝准が抱いてきた想いを、今度こそ自分のやりたいようにぶちまけたのがこの『Hikikomori Songs』です。

 

曲に込められた、いや凝縮された麻枝准の想い。

 

もはや聴き手のことは考えずに作られた曲の数々ですが、不思議と共感できてしまうのは私だけではないはず。

麻枝作品というより、「麻枝准」という人物を味わうためにある1枚と言ってもいいかもしれませんね。

 

以下、ざっくりとした収録曲紹介です。

(ついでにざっくりした感想もあるので、曲の内容は一般販売まで知りたくないという方はご注意)

 

 

#01 Birthday Song=Requiem

 

【追記】2018.02.01にYouTubeにて公開された動画。1曲丸ごと。

C93(2017.12.31)にVAブースで行われたミニライブの映像

 

【初出】

2017.04.01投稿のKeyエイプリルフール動画(YouTube。現在は削除)

【原曲】

「monolith」が元か(麻枝准×熊木杏里『Long Long Love Song』2017.07.26。ただし未収録となった曲)

【関連曲】

「Birthday Song,Requiem」(KEY+LIA『Birthday Song,Requiem』2002.12.28)

 

「Birthday Song,Requiem」といえば言わずと知れた初期の麻枝曲、Key+Lia(当時はKEY+LIA)の名曲の1つ。

まさかあの曲がアレンジ……!?

と思ってエイプリルフールに公開された動画を視聴したら新曲で面食らった人も多いはず。

よく見ればタイトルが「,」ではなく 「=」なわけで。

……今時は旧曲を思い出すこともなく「=」から入る人の方が多いですかねそうですか。

 

新曲と言えど、タイトルが似ているだけあって「,」の面影もあります。

曲調は違いますが、サビの歌詞に「,」を意識した部分がありますし、関連曲なのは間違いないでしょう。

某BOC的に言えば「くだらない唄」と「続・くだらない唄」のような感じ。

少年的で抽象的だった「,」の頃と、大人になり現実的になった「=」。

あの頃の「僕」といまの麻枝准が果たして同一人物なのかという意味で完全に続編とは言いにくいですが、生まれた日から生き続けるというテーマについて今の麻枝視点で新たに書いた曲と捉えられそうです。

 

序盤の歌詞はTactics〜Key最初期の苦悩を感じさせ、ラストの大サビの歌詞は病気に「夢」を奪われた心情を感じさせます。

2番終わりに唐突にぶっこまれる恒例のお腹が空く流れ「ピザ屋さん」なるワードも、それまでの殺伐した歌詞とひょんの努力により謎のかっこいい感じに。

「Satsubatsu」としていて「Hikikomori」感のある、このアルバムの始まりを告げるのにちょうどいい曲ですね。

 

ブリッジ(2番サビの後にあるCメロのこと。作曲における麻枝こだわりポイント)も最高。

 

 

ちなみに関連曲の「Birthday Song,Requiem」はこちら。

(リメイク音源の『Key+Lia Best 2001-2010』より。演奏が前掲の2002年盤より豪華になっている)

 

 

 

#02 Honey Syrup

 

新規曲

 

甘そうなタイトルからは想像できないカッコいいイントロ。

そして歌詞から伝わる殺伐感とひきこもり感。

いい意味でタイトル詐欺ですね。

 

『Long Long Love Song』(の「Supernova」)にて辿り着いたキーワード「魂の仕組み」を早速ここでも使用。

過去に占い師とかなんとかスピリチュアルな人に見てもらったときになんかあんたの魂はいろんなあれやこれやを背負ってる的なことを言われた経験(超絶曖昧)からか、「魂の仕組み」に加え「輪廻」も登場。

いっそのこと面倒な人間なんてやめて、次は花から花へと飛んで蜜を集めるだけの簡単なお仕事をするミツバチに転生したい、という感じでしょうか。

なんという殺伐感。

めちゃくちゃカッコいいメロディーに乗せて愚痴って人間つらいやめたいとか言ってる超ひきこもりソング。

でもそこがいい。

 

ところで後半の歌詞に登場する「あたし」は実際のエピソードなのでしょうか、気になります。

 

Bメロに入る前のギターと急に明るくなるブリッジがいいですね。

 

 

#03 Code Blue

 

試聴(というか1曲丸ごと)動画

 

【原曲】

「風の理」(RAM『yukar(ユーカラ)』2009.07.24。PCゲーム『5 (ファイブ)』OP曲。歌:霜月はるか)

 

いかにも麻枝准な曲。

まさかの「風の理」アレンジとも相まって古参ホイホイ。

今回は男性ボーカルだし殺伐だしひきこもりだし美少女キャラ的イラストはないだろうと思っていたところ、まさかの登場。

安定の麻枝節に拍車をかけています。

その人気により発売前に動画が作成・公開されました。

 

「風の理」のアレンジといっても、Bメロやアウトロが追加されている他、歌詞も全くの別物。

サビの冒頭部分の歌詞に原曲の名残がある(というか1番はそのまま)のがいいですね。

(「風の理」をOPとして使用したPCゲーム『5(ファイブ)』は冬が舞台だったので、そこも共通と言えなくもない)

 

Aメロ〜Bメロの歌詞がヒロインのセリフという構成が個人的に素晴らしい。

ただただ「そうだね」と相槌を打つことしかできない主人公の気持ちと重なることができます(動画で笑顔を見つつ)。

今まで飲み込んでいた気持ちを静かに吐き出すラストのパートにつながってきますね。

「あざ」という言葉から『この世界の片隅に』を思い出し絶望感を抱いたのは自分だけではないはず。

 

陽が射す……陽のさす……『MOON.』……。

 

ところでここまでの曲は麻枝准自身のストーリーと捉えていいものの連続だったのに、急に方向性が変わった感じがします。

タイトルは入院中に得たワード、「ずっと寝て過ごしてたい」という部分はひきこもり感があるので、そこまで不自然ではありませんが。

歌詞カードを見ると麻枝准自身のことを歌ったと思われる曲は歌詞が横書きに(挿絵もさつばつむり)、「Code Blue」のような麻枝准自身のことではないと思われる曲は縦書きになっています。

自分ネタだけではマンネリ化して同じような曲ばかりになるかもしれませんし、従来のような曲も必要という判断でしょう、きっと。

むしろ「Code Blue」とてもいいですね。

 

こちらが原曲の「風の理」(ショートバージョン)。

(ただしこのPV版は製品(ゲーム本編使用及びCD収録)版と歌い方が異なる 。ある意味原曲の原曲?)

 

『yukar』は他ブランドのゲームのサントラCDな上に初期ロットが曲は被ってるし抜けてるし載ってる歌詞は余計な部分があるしで不具合祭りだったためマイナーですが、麻枝曲がめちゃくちゃ豊富なのでファンなら買って損しないはず。

ED曲の「永遠」は、なんとあの「折れない翼」のアレンジ。

さあ君も今日から「幻想風景」を無限ループしよう!

 

 

 

#04 神殺しの唄

 

新規曲

 

全曲中で一番といっていいほど某BOCっぽい雰囲気の曲。

麻枝作品でいえば『終わりの惑星(ほし)のLove Song』(麻枝准×やなぎなぎ、2012.04.25)の世界観に一番近い。

 

少女を守るためなら神すらも手にかけるというよくあるストーリー…………と思っていたところにまさかのラスト。

世界観を味わいつつ大サビで半端ないカタルシスに襲われながら迎える結末に、うなされるくらいに壮大な夢を見て起きた時のような高揚感と疲労感が入り混じった感覚が味わえます。

(カラーの夢を見るのは疲れてる証拠とよく言われますが、逆にモノクロの夢というのがよく分からない私です)

 

全くの余談ですが「朝食」はなかなか言わない気がしなくもありません。

じゃあどうしろと言われたら…………「朝メシ」………………ないな…………。

 

 

#05 goodbye

 

【原詩】

麻枝准Twitter(現在は削除。入院時に出会った看護師(既婚)への想いを綴った)

 

看護師ストーカーソング決して叶わないと知ってしまった純粋な恋心の歌。

とてもストーカーソングとは思えないほどかっこいい曲になりました。

体温計太陽系だって生まれ変わるというあたりはやっぱりちょっと病的幻想的ですね。

挿絵もさつばつむりではないのでなかったことにした完全なる新規創作の物語です。

 

感情が伝わってくるブリッジが最高。

「〜て」の連続のラストもいいですね。(「折れない翼」信者)

 

麻枝は全曲バンド曲にしたかったのにシンセ始まりだから今ひとつと言っていたものの、果たして本当にそれだけが理由なのかは不明です。

 

 

#06 終わったContents

 

新規曲

 

今回の目玉曲。

収録曲一覧を見て一番気になったファンも多いはず。

以前「Real」という対アンチ曲(に聴こえる)を出したことはありましたが、今回はタイトルもド直球。

麻枝准の心情を歌った曲の多い今回のアルバムの中でも、一際殺伐感が強い曲です。

 

麻枝准はネットで自身の作品に対する感想を検索(所謂エゴサ)していることで有名ですが、結果的に叩かれまくった様子を目にして精神がズタボロになることもまた有名。

「Real」は「そんな批判ばっかして楽しいかい? もっと自分のことに本気になれよ」「面と向かって話そうぜ(案外分かり合えるかもよ?)」という感じの内容で、当時は「ついに言っちゃったか」と思ったものです。

「終わったContents」はタイトルからして言っちゃってますが、内容は「Real」とは変わって麻枝自身のことを自虐的に綴った内容。

普通ならクリエイター側の言い訳と捉えられて炎上してもおかしくない曲ですが、この『Hikikomori Songs』を買う層はそんな事情も分かってる信者が多いと思うので多分大丈夫でしょう。

それよりも今の精神状態の方が心配になります。

語尾が「〜です」とやけに丁寧なあたりに病んでる感じが出てますし。

サビでテンポが早くなるのが「躁」状態なのでしょうか。

 

拍子は変わるしテンポも変わる麻枝曲。

 

 

#07 Real

 

【原曲】

「Real」(How-Low-Hello『Smells Like Tea,Espresso』2015.09.30。TVアニメ『Charlotte(シャーロット)』劇中バンドの曲。歌:内田真礼)

 

先述した「Real」もまさかの登場。

しかも「終わったContents」の後……こっちが真の躁状態かもしれません。

 

そもそも「Real」は麻枝准が脚本を手がけたTVアニメ『Charlotte』に登場した劇中バンド(というかボーカルのアイドル以外出てこないので実質アイドル)の曲という設定。

このアイドル(西森 柚咲/にしもり ゆさ、CV:内田真礼)、劇中では裏表が全くない明るく天然な性格なのに、なぜか歌は激しいものが多め。

挙句の果には「そんな批判ばっかして楽しいですか?」なんて歌っちゃう。

存在自体が売上のためか麻枝准のわがままにしか見えないし多少の矛盾は仕方ない。

 

明らかに柚咲の口を借りた麻枝准からのメッセージでしたが、というか今回の挿絵がさつばつむりなので完全に麻枝准からのメッセージだったわけですが、Satsubatsu Kidsとしてカバーされたことで不自然な感じはなくなりました。

(個人的には原曲のギャップというかやりたい放題感が最高に堪らなかったので原曲から大ファンです)

歌詞も男性ボーカルに合わせて一部の語尾を変更。(「いいじゃない」→「いいだろ」など)

麻枝准らしさ爆発のブリッジも、後半が変更。

変更前よりも力強くなったのがまたいいですね。

 

対アンチ曲という紹介をしましたが、根底に流れるのは「生きるのは辛いよな。俺だってそうさ。だから他人のことどうこう言う前に、まずは自分のことに必死になって頑張ろうぜ」という麻枝准らしいメッセージ。

どれだけ叩かれようとこんなことを言える麻枝准、強い子。

 

やっぱり麻枝准いい……。

 

 

原曲の「Real」(1番だけ試聴)はこちら。

こんな顔のキャラは普通に考えてこんな炎上しそうな歌は歌いません(だがそこがいい

 

 

 

#08 灰色の羽根

 

【原曲】

「灰色の羽根」(Key『Love Song』2005.08.31。歌:riya)

 

もはや廃盤になってしまった伝説的信者必携アルバム『Love Song』よりまさかの(何度目だ)登場。

 

原曲はもっとこう……なんというかミドルな……まあそんな感じでしたが(圧倒的語彙力不足)、打って変わってアップテンポな曲調。

こういうアレンジもありだなぁ……と思いましたが、よくよく考えれば麻枝准作曲当初はこんな感じの曲調だったはず。

アレンジというより原点回帰といった方が正しいかもしれません。

 

『Love Song』出身だけあって物語調の歌詞ですが、殺伐としている気もするので『Hikikomori Songs』に入っていてもおかしくありませんね。

 

原曲が気になったら在庫を探すかiTu○es St○reでどうぞ。

『Love Song』は一見さんお断りレベルの高度なスルメ曲ばかりですが、幻想的な物語調の麻枝曲が好きな人ならハマるはず。

「僕らの恋」とか「折れない翼」ボーカル版とかは初回でも聴きやすい……かも。

 

 

 

#09 Hanabi

 

C93(2017.12.31)にVAブースで行われたミニライブの映像

 

【原曲】

「Hanabi」(KEY+LIA『Spica/Hanabi/Moon』2003.08.15)

 

KEY+LIA(途中からはKey+Lia表記。個々の表記はこっちが正確だけど、どっちやねん)より再び登場。

……いや、よく考えれば登場はこの曲だけですね。

 

KEY+LIAの3シングルの中でも一番有名な曲はたぶん「Hanabi」。

麻枝准が企画を務め(シナリオ、音楽でも参加し)た『リトルバスターズ!』のあるシナリオの原案にもなり、アニメ化した際になんと使用されたのがこの「Hanabi」。

『リトルバスターズ!』を知っているなら歌詞を聴いて間違いなくピンとくるはずです。

 

原曲の雰囲気を壊さず、正統にバンド曲として昇華させたアレンジはさすが。

「灰色の羽根」と同様に元々少年視点なので、男性ボーカルでも違和感があまりない……どころかしっくり来ますね。

(Liaの方がいい、という異論も認めますが)

 

早くカラオケでブリッジを熱唱したい。

 

原曲の「Hanabi」はこちら。

(『Key+Lia Best 2001-2010』より。こちらはボーカルも新規収録のもの)

 

 

 

#10 ひきこもりの唄

 

C93(2017.12.31)にVAブースで行われたミニライブの映像

 

【原曲】

「ひきこもりの唄」(2015.03.10投稿のYouTube動画。歌:麻枝准)

 

僕らは、この日を待っていた――。

「ひきこもりの唄」CD化。

 

ぶっちゃけ『Hikikomori Songs』発売で一番期待したのは「ひきこもりの唄」の収録、というファンも多いはず。

C93のミニライブでも一番盛り上がっていたのはこの曲。

ひょんもみんな当然歌えること前提で進め、それに応えるかのようにファンによる大熱唱に包まれ一体化するステージ。

初雪の舞う厳寒の東京で一番熱い場所がここにあった。

 

原曲からアレンジされ豪華になった「ひきこもりの唄」。

ついでにキーも高くなったためカタルシス感もアップ!

ただなんというか、サビの疾走感は原曲の方があった気がします。

サビ後半(「それはとても」の辺)に入ったギターが悲壮感というか焦燥感を盛り上げてくれていいですね。

 

 

原曲の「ひきこもりの唄」はこちら。

 

いくら貴重な麻枝准本人による歌唱といえど、改めて聴いてみるとクオリティーは確かに『Hikikomori Songs』版の方が上。

歌声は補正してなんとか音程を合わせてるレベルだし、演奏も『Hikikomori Songs』版の方が豪華だし、こっちの方が好きな人はよっぽどの信者か思い入れ補正が大きすぎるに違いありません。

ちなみに個人的にはこっちの方が好き。

ブリッジの「薬の量〜」のくだりとか、原曲のほうが全体的に切羽詰った感じというか気迫が感じられて最高。

 

カラオケ配信されたらキーを下げて歌う派が出そうですね。

 

 

#11 きみの記憶

 

新規曲

 

「灼けおちた……じゃなくて「灼け落ちない翼」を彷彿とさせるイントロからして期待大。

続くAメロもBメロもサビもブリッジも全てのメロディーが素晴らしい。

「Bus Stop」並のこれだ!感(あの曲とは曲調がまた違いますが)。

これを書きながら聴いていたらBメロで不覚にも泣きそうになりました。

 

歌詞は物語調で、タイトルからも察することができる通り「記憶」がテーマの忘れっぽい主人公の話。

記憶を失くす登場人物は過去の麻枝作品にも登場したので連想しそうになります。

ずっと無垢なセリフや恋心を聞かされてきて(不穏な気配はありましたが)ラストで出される絶望感がまさしく麻枝大魔王の所業。

見当識障害っぽいところとか失行っぽいところとか思えばなんだかやけに思考が幼くて退行っぽいところとかとどめのラストの言葉とか、もしアレだとすれば目の前にいる君にはあまりにも辛い結末です。

ある意味「goodbye」と対極の曲かもしれません。

 

私が一番好きな曲は……といっても今回のアルバムは良曲揃いで難しいのですが、新規曲の中では間違いなく一番好きな曲です。

麻枝准本人もお気に入りとのことですが、この曲もイントロからしてバンドサウンドではないので「goodbye」は……いえ、なんでもありません。

 

サビの終わりが「そして物語が終わる」や「doll」っぽいとかアウトロの「oh yeah」系が某BOCっぽいとか言ってはいけません(台無し

 

 

#12 Autum Song

 

C93(2017.12.31)にVAブースで行われたミニライブの映像

 

【初出】

2016.12.22投稿のYouTube動画

 

Satsubatsu Kidsの始まりにして、今回のアルバムのトリを飾るにふさわしい曲。

元々「ひきこもりの唄」のように本人が歌う予定で作ったものの、歌唱力の問題などで後回しにしていたら先の大病によりついに断念せざるを得なくなってしまった曲。

だからこそ、世に出すべくひょんと組み、『Hikikomori Songs』が発売されることにもなったわけです。

 

YouTubeにて発表された当初は「これじゃない」という感想も多くありました。

先述しましたが、麻枝准といえば感動できる作品というイメージ。

曲も同様に、『Love Song』や「karma」のような曲こそが麻枝曲だというイメージが定着していますし、そんな「麻枝曲」を求めるファンも多いでしょう。

アニメ『Angel Beats!』劇中バンドのGirls Dead Monsterの時も然り。

 

「Autumn Song」は、たしかに過去の代表的な麻枝曲とは異なります。

 

この曲で歌われているのは、「麻枝准」という物語。

 

喪失があるからこそ分かる日常の幸せ、辛いことを乗り越えてでも生きていくことの素晴らしさを描いてきた麻枝准自身の人生が詰まった曲です。

「これじゃない」どころか、これ以上ないほどの「麻枝准」ソングです。

 

 

Satsubatsu Kidsの始まりの動画。

 

 

Satsubatsu Kidsいいよ!

 

ついだらだらと長く書いてしまいました。

Satsubatsu Kidsを知ってもらい、興味を持ってもらいたい。

単に某BOCに似てる曲だとか、クリエイター側の言い訳だとか、低評価で終わらせないために。

などと考えていた結果です。

 

Satsubatsu Kidsがこのアルバム1枚限りのユニットになるか、あるいは今後も続いていくのかは、アルバムへの評価次第でしょう。

公式サイト上で仕事の依頼も受け付けています)

もし私以外にも『Hikikomori Songs』を「いい!」と感じた人がいれば、Twitterでもブログでもその他SNSでも積極的に発信すべきです。

発信すれば想いは届きます。

きっとエゴサ検索して読んでくれます。

 

私は麻枝作品が好きです。

同時に、麻枝作品を作り出した麻枝准という人間に惹かれています。

『Charlotte』でも散々に叩かれ、大病を患い、それでも「Bus Stop」を生み出した麻枝准の姿に、私も独立開業を決意しました(実話)。

 

『Hikikomori Songs』は、(少なくとも私にとって)麻枝准をこれまで以上に堪能できるアルバムです。

惜しくもC93で入手できなかった場合でも高価な転売に手を出す必要はありません。

一般販売をするはずです。

というか一般販売してください(さあ皆さんもご一緒に声を大にして)。

ついでにカラオケ配信もしてください。

 

 

【麻枝准にハマったらこちらもおすすめ】

バンドな麻枝曲が好きなら

物語調の麻枝曲が好きなら

古き良き麻枝曲が好きなら

 

【5/30追記】

一般販売盤が発売しました!

予想通り新曲が追加されていますので、コミケ盤が入手できなかった方も、もう持っている方も、こちらをどうぞ。

 

【麻枝准好きをこじらせて開業した事務所WEBサイト】

行政書士 みけねこ事務所

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オタク系終活行政書士はぎわら

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