平成30年(2018年)の行政書士試験は11/11(日)に実施予定らしいですね。
6/24で試験日まで140日とのこと。
焦ってもいいことはありませんが、期限を意識しながら取り組むことは何事においても大切なことです。
私が合格したのは、平成27年の試験。
当時は働いていた職場を辞め、この試験に全てを賭ける!と言わんばかりに気合を入れて挑んでいました。
あれから3年も経つ……と言うべきか、まだまだ3年しか経っていないと言うべきか。
やっぱり遠い昔のように感じますね。
というわけで、今日は私が受験した当時のことを振り返ってみようと思います。
たぶん全く参考にはならないと思いますが、もし万が一にも誰かの参考になれば幸いです。
試験勉強開始!
2月末で勤務を終え(有給消化が確か4月序盤頃まで)、しばらくは別の職種への転職活動をしていました。
詳しくは言いませんが、いわゆる受験が必要なタイプのものだったので、しばらくは働かずに勉強の日々。
それと平行して、万が一転職が失敗した場合に備えた別の道の確保と、まあ成功した場合でも将来に役立つだろうと資格講座の案内冊子を眺めていたところ。
「行政書士」を知り、これはいい!と思い受験を決めました。
(元々人の支えとなれるような仕事が好きでした)
元々大学時代は公務員を目指して受験勉強をしていたため、憲法やら民法やらはなんとなく過去の知識があるだろうし、なんとかなるかもしれない。
最短で半年の受験勉強でも合格できるってネットに書いてあったし。(よいこのみんなはねっとのじょうほうをうのみにしないでね!)
とはいえ試験まで期間がないし、その頃はまだ別の転職をメインにしていたため独学で効率的な勉強ができる自信がないし……。
最適なスケジュール管理で受験までの必要勉強量を視覚化し、添削による双方向型の課題でモチベーションを維持できる。
そう、U-C○Nならね。(iPhone的な感じで)
そんな経緯だったので、U-○ANでの通信講座を開始したのは6月上旬から。
あれ……もうすでに半年を切ってるような……?
試験勉強実録
2015年7月
- 6月中は試験勉強なんてほとんど手がつかず、結局勉強をちゃんと始めたのは7月頃から
- すでに○-CANによるスケジュールが遅れまくり
- 「いい加減やばい!」と意気込んでテキスト……の漫画の部分だけ読み始める
- 「せっかくだからきれいにノートにまとめよう! 勉強やってる感!」と思うも最初の1ページで疲れる
- 以後、テキストにとりあえずマーカー引き、重要そうな(覚えにくそうな)言葉だけノート(B5ルーズリーフ)にまとめる
- 練習問題で間違えた知識もノートにまとめる
2015年8月
- 当初の転職活動がめでたく失敗に終わる
- 試験勉強に本腰を入れる
- 転職活動で1日7時間以上と今までの人生でありえんほど勉強できていたので、そのモチベーションを試験勉強に引き継ぐ(それまでは学校の宿題すら続かない)
- 遅れていたスケジュールに追いつくだけでなく追い越すべく独自のスケジュールを作る
- 朝から晩までテキストを読む(ただし食事・入浴・昼寝時等を除く)
- U-○ANのWEBコンテンツを利用し始めるも、なんか途中で飽きる(学校の朝礼で「えー」の回数を数えるように、モチベーションが上がらない内容の話を聴く時は本題以外の部分が妙に気になるものである。「ばわい」とか)
2015年9月
- 毎日引きこもって勉強をする日々に「あ、このままじゃ人としてだめになる」と思う(精神面・金銭面で)
- とりあえず職に就くべくハローワークへ通う
- まさかの幸運で行政書士事務所への就職が決まる(ただし一般事務職として)
- そういえば回数を重ねる毎に添削課題の点数が下がっている気がする
- 記述式が無理ゲーだと気づく
2015年10月
- 行政書士事務所で働き始める
- U-C○N最後の添削課題にして模試形式の修了課題が基準点に届かず絶望する
- 仕方ないので超絶苦手な記述式対策に力を入れる
- 記述式の演習をすればするほど「記述式は捨て問」と思うようになる
- 休日には実戦形式で時間を計りながら過去問を解く
- 判例集とか買ったけどそんなん読む暇はほとんどなかった
2015年11月
- 「冷静に考えて試験勉強終盤で働き始めるとかアホじゃね?」というくらい9月までと比べて勉強時間が減った事実に震える
- 「試験日までにこの本を読み終えておく!」という気合がこもった積み本(未読)
- 記述式の過去問を書き写せば知識も身につく作戦
- あとはひたすらまとめノートを読み返す
試験本番!
いよいよ迎えた試験日。
古巣の高崎経済大学1号館111教室に乗り込み、最後のチェックをしました。
と言っても、問題集やテキストを大量に持ち込んでも読み返す時間などあるはずもないので、基本はまとめノートの振り返り。
「あーこれ、読んでる今は分かるけど試験に出たら思い出せる自信がない」という程度の自信がついたところで開始時間となりました。
試験中の記憶
- おっ? なんかU-CA○の鬼畜修了課題より遥かに簡単な気が?
- 行ける……これは行けるぞ……!
- いややっぱ会社法は訳わからん
- うーん、なんだろうこれ、自信なくなってきた
- はい記述ーはい後回しー
- 一般知識やばい知らないことばっか出てくる
- あれだ……運だな……(鉛筆ころころ
- と思えば何これ中学のテストか常識力テストかっていう。沖ノ鳥島だろjk
- 物理ファイアウォールクソワロタ
- 時間余ったから記述式もう一回見……る前に、全部読み返して合ってそうな問題数えよ
- 前半これ……意外といけそうじゃない……?
- ここ悩むんだよなぁ……変えたら間違えそうだし……やっぱ変えよ
- 後半、一般知識はあれだな、運だな
- さて、記述でもやるか……文字数だけ埋めよ
試験結果……
試験終了後、恐怖で押し潰れそうになりながらも、解答速報を確認。
「これは……合ってる。これは……合ってる。お? 意外といけ……間違ってる。間違ってる」
こんな心臓に悪い作業はもうやりたくないと思いましたが、かといって翌年の1月まで3ヶ月以上も待てないので答え合わせをしていきました。
その結果……。
どうやら合格したようです。
途中何の計算を間違えたのか「合格基準に達してない!? だめだ落ちた!」とパニックになりかけましたが、よく見たら8割と6割を間違えていただけでそんなことはありませんでした。
追い詰められたときの精神状態って怖いですね。
(1月の合格発表でも無事合格していました)
行政書士試験まとめ
長くなりましたが、私のケースについてまとめるとこんな感じです。
- 元々公務員試験(地方上級)の受験勉強にて民法・憲法を学んだ経験あり
- 大学の講義で民法総論を受講したという事実は記憶している(有斐閣さんを知る)
- 行政書士試験の勉強期間は実質4ヶ月程度
- うち3ヶ月は1日の勉強時間が2〜7時間程度(日によってムラがあるのでトータル時間は不明)
- 勉強手段は通信講座(○-CAN)がメイン。スクーリングや会場での模試はなし
- 他、記述式問題集(とりあえずやり終えた)と過去問題集(たしか途中)と判例集(ほぼ未読)を購入
- 六法系は全く使用せず
- 勉強方法は自宅でゴロゴロしながらテキストを読んでマーカーを引いていくスタイル
- 分からなそうなところ・練習問題で間違えたところだけノートにまとめる(分野毎の整理はせずとりあえず書いた順)
- 終盤では記述式の解答をノートに書いて練習する
- 記述式に絶望した分、択一問題に力を入れる
- 「選択肢の特徴から正解のアタリをつける」方法を学ぶ(公務員試験の流用)
- 試験直前はとにかくノートを読み返す
- 前年の試験が合格基準の引き下げが行われるレベルで難しかったため、おそらくその反動で易化
- 無事一発合格
ほとんど全く役に立たないまとめですね、これ……。
こちらのFP2級試験の体験談の方が役に立つかもしれません。
行政書士試験の受験を目指す皆様へ
最短の合格を目指すのであれば、
- 合格後の目標・ライフプランも決めた上で「絶対に合格する!」と覚悟を決める
- 行政書士として必要な法律知識を得るためではなく純粋に“試験対策”としての勉強をする
- ネットの情報に振り回されず自分にとって最善のスタイルを見つけ貫く
というポイントを抑えるといいのかな、と個人的には思います。
私は「行政書士を目指すんだ!」という強い意志のもと、今後の人生設計のためにも初回で合格することを決意しました。
人間、明確な目標(時期・理由)があった方が頑張れるものです。
試験勉強についても、「六法で条文を読み、理解しながら……」「行政書士になるならこの程度は知っておかないと」と言われることもありますが、完全に無視しました。
私の場合はそもそも時間が圧倒的に少なかったので、法律の知識に深入りしている暇は全くありません。
「そんなので行政書士なんて名乗れるのか!」とお怒りになる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも試験の内容と実務とが直接結びつかないのが行政書士。
結局は合格後にも日々勉強をする必要があります。(単なる試験合格を目標としていて、行政書士として業務を行う予定がないのであれば別ですが)
「行政書士として」云々を考えるのであれば、まずは試験に合格してから、登録に向けて実務の知識を得て行けばいいのではないかと思います。
(事実、日々勉強で苦労しています。試験と違って実用的な知識が増える充実感がありますが)
最後、こんなことを書いておきながら自己矛盾な気もしますが、ネットの情報に振り回されないでください。
私もそうでしたが、試験勉強を始める前に「行政書士 合格率」「行政書士試験 難易度 比較」「行政書士 勉強 何時間」などをネットで熱心に調べる方も少なくないのではないかと思います。
例えばネット上では「半年でも合格可能」という情報もありますし、実際私もそれ以下の期間で合格しました。
ですが、それが誰にでも当てはまるわけでは当然ありません。
私の場合は「公務員試験の勉強をしていた基礎」がありますし「仕事もせずに1日中勉強をしていた」わけですが、もしどちらかが欠けていれば合格は難しかったと思います。
基礎も背景も現状も、みんな人それぞれ異なるものですし、どうしても個人差はあるものです。
(もし私が「逆上がりなんて1日もかからないでできるよ!」と言われても絶対に信じません、ええ)
そんな他人の眉唾情報を調べても、試験には何の役に立ちません。
熱心にネットの情報を調べている時間があれば、その時間を試験勉強に充てた方がよっぽど有意義でしょう。
同様に、効率のいい勉強の仕方も人それぞれです。
人がいるところの方が集中できる人、一人の方が集中できる人、静かな場所の方が集中できる人、賑やかな場所の方が集中できる人……。
「図書館で勉強したほうが集中できるよ!」「ちゃんと机に向かって勉強しないと効率が悪いよ!」なんて言われても、「それはあなたにとってでしょ?」という感じです。
私は前述の通りとても正攻法とは思えない、人によっては「勉強をバカにしている!」と怒られても仕方がないスタイルで勉強をしましたが、「私にとって最も集中できる勉強法」で真面目に勉強をしてきたことに偽りはありません。
でも「同じ方法をすればみんな合格できる!」なんて全く思いませんし、むしろ真似して合格できなくても責任が持てないのでやめてくださいと言いたいくらいです。
(人からの情報に頼りすぎると、「教えられたやり方が悪いせいだ!」「ネットでこう書いてあったのに!」と上手くいかない原因を外部に求めてしまいがちです。自分で決めること、自分を客観的に見ることも、こうした試験勉強では大切だと思います)
私のやり方自体は参考にならなくても、「勉強法は自由だ!」ということを感じていただければ嬉しいです。
……書きたいことを書いていたら、つい長くなってしまいました。
最後までお読みいただいた方(がいらっしゃれば)、どうもありがとうございます。
ここまで読んでいただいた時間を無駄にしないよう、ぜひとも今日から試験勉強に熱心に取り組んでください。
皆様が無事に合格を勝ち取り、将来同じ行政書士としてお会いできる日を楽しみにしています!
……セミナーで体験談を話すのもいいかもしれないなぁ(/ω・\)チラッ
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