笑顔で明るく接客をするのは難しい、と思っていませんか?
とある接客嫌いの物語
なるべく人と接しない仕事がしたい
レジ打ちなんてとんでもない。
それが私の就活時代の最大の望みでした。
裏方の事務職がいい(ひきこもり並感)。
しかし、世は就職氷河期時代再び。
甘っちょろいことを言っていては内定なんてもらえなかったので、結局私は小売店で働くことになりました。
小売も(ゲームとか漫画とかに関われるなら)面白そう!
しかし、世は生産性至上主義時代。
趣味と仕事の両立などと言う余裕もなく、社員だろうがレジ打ちまみれの日々。
レジ打ちなんてこの世の地獄と思っていた若造は、見事レジ打ちマスターへの道を歩み始めたのでした。(ああーあこがれのー
結果。
接客には定評のある社員になりました。
考えるな、演じろ!
結論から言いましょう。
接客のコツの第一歩は、“素晴らしい接客をする店員”を演じることです。
こんなお店の人だったら買い物に行ってもいいなぁ、とか。
この先輩の接客レベル高すぎィ!とか。
そんないいイメージや見本を、自分で演じてみるのです。
まだ入ったばっかりで、業務にも慣れないし、覚えることも多いし。
なんだか立派な心構えは教えられたけど、ぶっちゃけそんなこと意識してる余裕はないし。
忙しいし。
人と話すの苦手だし。
そんな状況で自分を変えるのは難しい。
なら“自分”は変えず、別の“誰か”を演じればいいのです。
自然と笑顔が出て来るよう、自分を変えなくていいのです。
心の底から感謝を言えるよう、自分を変えなくていいのです。
仕事として“自然と笑顔が出てきて心の底から感謝を言える店員”を演じればいいのです。
学ぶは真似ぶ
いや、そんな心のこもってない接客じゃ意味が無いでしょ。
という意見もあるでしょう。
そりゃそうです。
上辺だけで心のこもっていない「ありがとうございます」に意味はないかもしれません。
ですが。
演技を続けていれば、自分のものになるかもしれません。
ああだこうだと言葉を並べられるより、「これだ!」という理想形・完成形をまず知る。
それを真似る。
やっているうちに、「ああ、あの時言われたことはこういうことだったのか」と分かる。
スキルアップへの最短ルートです。
私はそうして、接客の楽しさを知りました。
上辺だけでなく、心の底から感謝を伝えられるようになりました。
気づけば「もっと人と密接に関われる仕事がしたい!」と独立して行政書士事務所を開業していました。
よい接客は最低限のマナー
別に接客が得意になろうなんて思っていない方もいるでしょう。
人の好みはそれぞれ。
別に悪いとは言いません。
ですが。
もしお客様と接する仕事に携わっているのであれば、ある程度の接客レベルは最低限のマナーとして必要です。
お買い物をして下さった方。
お食事をして下さった方。
お電話を下さった方。
数ある競合の中からあなたを選んでくださったお客様に、無愛想に接する。
果たしてマナーとしてどうでしょうか。
「ありがとう」という感謝の言葉は教わっているはずです。
素で言えないなら、せめて演じましょう。
仕事中に演じられない、ではありません。
演じることも仕事だと思ってください。
上辺だけで心のこもっていない「ありがとうございます」だったとしても。
たとえ演技でも素敵な「ありがとうございます」を言えれば、お客様の印象もかなり異なったものになるでしょう。
もちろん、心からの感謝が伝わるのに越したことはありませんが。
ご注意という名のお約束
いかがでしょうか。
元々接客が好きで得意な方にとっては、「は?」という内容だったかもしれません。
接客が嫌いで苦手な方にとって、少しでもお役に立てれば何よりです。
少なくとも私は、この考えで接客を続け、今では演技なしに本心からお客様と接することができるようになりました。
お客様目線で、不快感を与えない接客を心がけていきたいですね。
そうそう。
あくまでも個人的な感想です。効果を保証するものではありません。お約束。
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